火の気のない所に煙は立たず〜狂牛病安全説

狂牛病プリオン専門調査会が、年内の牛肉輸入再開に対して黄色信号状態だ。
プリオン狂牛病原因タンパク質)

座長からの答申原案に対して、座長代理や欠席の委員から反対意見が続出。
(原案は、プリオンリスクは小さいのでゴーサインの緑信号でした)
政府は何とか12月からの再開を果たしたいが、意見がまとまらない。


主な反対意見は、
・「(異常プリオンが蓄積しやすい脳など)特定危険部位の除去に関しては、米国やカナダ産の牛肉が、国産とリスクが同等とはみなしがたい」
・「(輸入対象の)生後二十カ月以下の若い牛の年齢を正確に証明できる割合は少ない」
・「(BSEは)二十年以上の潜伏期を経て発病した例もある」
・「(脳など特定危険部位の除去などの)規制が完全に行われるかどうか具体策の明示が不十分だ」「輸入解禁は慎重にとの提言を、調査会として行うべきだ」


これに対して消費者団体などの反応は、
消費科学連合会は、 
・「ブッシュ米大統領の訪日を来月中旬に控えたタイミング、『食』という命に通じる問題を政治の道具にするのはおかしい」。
・「アメリカは輸入する日本の事情に合わせるべき。日本側が高い安全基準を求めるのは当然で、アメリカ側が貿易障害などと主張するのはおかしい」と反対。
一方、食品と暮らしの安全基金代表は、
・「危険部位を除去、生後20カ月以下に限定すれば感染の危険はまずない、その状況を満たしたケースだけ輸入の再開を認めるのは問題ない。米国産をすべて許可でなく規準を満たす牛だけに徹底することが重要」と言う。


牛肉怖いし、でも食べたい、という消費者もケッコーいるようです。
しかし「政府の言うことだから」と信用して、食べに走りそうな人も。
くれぐれも、信用されてるんですから裏切らないようにね…。


と言っても、何を根拠に輸入をするのか、そこの説明が相変わらず不十分。
この記事だって一部の新聞にしかでてないし、リスクなしの理由が全国的に曖昧のまま。
上述のアメリカと合意した基準は、果たして納得できるものなのだろうか?
多くの科学者が、疑問を呈している現状をどう考えればよいのでしょう?
プリオン調査会が、このように紛糾する理由をよくよく考えてみる必要があります。
(喰わなきゃいいんだよ、と言うことではありませんね)