時間をかける

nihonkai  mai



テレビの感想2つ。
(疲れてソファーに横になり、偶然見ちゃった)


①一昨日の夜 「イルカのフジ」

世界で初めて、イルカの尻尾(しっぽ)をつくった話。
水族館の獣医師が、病気で尾びれをなくし、
泳ぎを忘れようとしているイルカの「フジ」に、
ゴムメーカーに依頼して作ったんだ。


確か2年がかりで、イルカのハイキックに耐えられる
強度な尾びれが完成した。
(割れたり、装着が失敗したりしてあきらめかけたけども)
よくもまあ、そんなにしつこく、時間をかけてやれるもんだ、
と思うが、最後のフジのハイキックジャンプが全てを物語ってたね。
みんな喜んでたな、ウレシーな。
(フジの眼も印象的でした)


んで、途中「やっぱりうまく行かない」と、あきらめようとしたとき、
何があったか?
(推測)
「フジが再び空中を飛ぶのを夢見た人がいた」ということじゃないか?
それで次はフジの子どもが生まれて、一緒に泳ぐのを夢見ている
(おかしなメガネをかけた金髪の)獣医師が、
プールの底からジッとフジを見ておりました。


②昨日の夜 「長谷川りん二郎」

美の巨人たち」から
函館生まれの画家、スゴーイ遅筆なのである。

愛ネコを6年かけて描いたが、病気で完成できなくて、
(死んだんじゃありません、ポーズを取れないから)
ヒゲを最後に3本、想像で描き入れた。
外の土を描くとき、その色が出るのは1年間で3日ほど、
それを過ぎると、また次の年迄待つのです。


専門家によると心象派のようで、その色をずっと見て、
その間にリアルに描くというのではない。
心象に残った形や色で表現する。
そんなにかけて、作品は毒々しくならない。
気持ちよさそーな寝顔の、ニャンコの顔が印象的。
(長谷川は、ネコの毛並みを描きたかったそうだが)
作品は初めて見たが、身近な画材が多く、
陶器やタバコの殻、貝殻などが今も残っています。


彼のコトバ、「時間ではなく、美を意欲し続けることが大事」
(確かそのようなことを)


今日は長い。
(疲れた)
でも、二つとも面白かったのでついつい書いちゃった。
ワタシも時間に疎(うと)いほーだが、(約束時間は、まあ守ります)
○年もかけてやってらんないな〜、多分。
でも、やってることに集中した場合、つまり真剣さか?
ダラダラと(表現ワルイけどね)続ける・とても時間がかかるのは
自然なのだろーな、きっと。
(それができれば、の話だけどさ)
(それは幸せなんだな、スゴク)