「フーテンの寅さん」の山田洋次監督 と、言葉

(9/20 NHK19:30 クローズアップ現代を見て。
 9月のことで古いんだけど思ったことを書いておこうっと。)

山田監督に、頑(かたく)なと思えるくらい強いもの(つまり頑固さ)を感じた。
マイナーな若者への共感というか。
小学校児童の苦しさへの共感もあった。
それは私も思う。
(小学校はかなりきついと思うよ、小さなガキ達にとっては)
(日本社会特有の格好つけ道徳が、学習活動を押しのけてキッチリつまっている)
(でも、金銭・進学教育など、現実主義もガッチリはまっている)
(今年の長崎の事件なんかは悲惨だが、それを象徴しているような気がする)


山田さんは、東京の文化学院で授業をやっている。
(へぇーと思った、監督業だけでないんだ。)
映画のシナリオ教室だが、若者から30代に教えていて、
生徒個人の空想(いろいろと想像してみる)を大切にしていた。
(かなりしつこく)一人一人が自分の言葉を言うまで待って、聞き出そうとする。
授業では、「言葉探し」というテーマ。
雰囲気だとか何となくコトが判るでなく、言葉で伝え合うという内容であった。


ちなみに、今月(10/30)封切られる二本目の時代劇(「たそがれ清兵衛」の次回作、
たしか「隠し剣 鬼の爪」でした。早う見たいよ)の中で、
主演?の下級武士に、愛情表現を言葉でさせる場面があるそうだ。
あのチョンマゲ封建時代に。
面倒臭いけど言葉を使って、意志を伝えようとする。


山田監督の言葉から。
「勝ち負けという、人間を侮辱するおかしな現代。」
「多くの子ども・若者をマイナーと思わせる現代。」

シナリオ教室で教師をしている場面だけでなく、
質問するアナウンサーを見ず、殆ど愛想もせず、淡々と話すのが印象的だった。
(性格かな?あの女性アナウンサーも、常識的でないから←ホメですよ)


ちょっと怖いけれど、山田さんとお話をしてみたいと思った。